読み語り「父と暮らせば」

2024/4/6 @京都
学生時代の芝居仲間が先輩たちと公演すると聞いて、桜満開の京都へ。

なんと、会場は法光寺というお寺!OBのお一人がこのお寺の住職さんだそうです。

演目の「父と暮らせば」は井上ひさし「戦後”命”の3部作」第1作目と言われる作品です。

舞台は原爆投下から3年後の広島。23才の美津江が父と対話する形で物語が進みます。

お寺の本堂が昔の家の雰囲気を醸し出し、美しい広島ことばで「この世界の片隅に」のスピンオフを見ているような気分になりました。
(↓開演前のコーヒータイム)

一瞬にして多くの人のいのちを奪った原爆のすさまじさだけでなく、生き残った者の苦しみや不安が主人公の美津江を通して生々しく伝わってきました。

帰り道、街灯に照らされる美しい桜を眺めながら、遠い昔の話にしてはいけないできごとがあるのだと心に刻みました。