2023/10/21@ホテル阪急インターナショナル
学生時代お世話になった財団のOB会に出席しました。樫山奨学財団は(株)オンワード樫山の創業者である故・樫山純三氏が私財を投じて設立し、47年の長きにわたって学生を支援し続けています。卒業してもなお毎年OB会を開催している財団は他に聞いたことがありません。
全国各地の異業種の方々との交流はとても楽しく、毎回新しい学びがあります。今年最初にお話ししたのは新聞記者の横田美晴さん。交換した名刺がザラザラするのでよく見たら、これが点字つきの名刺でした。
なんと、横田さんは毎日新聞社で点字新聞をつくっておられる方だったのです。え、点字の新聞?!ちょうど今3・4年生が学んでいるテーマが”braill”まさに点字だったので、興味津々で横田さんにお話を伺いました。
点字新聞は冊子になっていて、週刊で郵送されているそうです。ちなみに送料は無料。
中は真っ白…ですよね。ツルツルで厚手の紙に点字がぎっしり。
内容は毎日新聞本紙を点字化したものではなく、視覚障害者に関連のあるさまざまな分野のニュースが掲載されているそうです。
同じ内容のタブロイド版も発行されており、点字を読めない人や見える人たちにも視覚障害に関する情報を共有することができます。
たとえば、靴の中に入れて地図アプリと連動してナビしてくれる装置や、盲導犬のようにガイドしてくれるスーツケースの情報が載っていたりすることも。このような情報は、見える人にも見えない人にも有益ですね。
毎日新聞社のウェブサイトで調べてみると、点字新聞は収益を度外視して100年前から続けられてきた事業とのこと。国内で唯一、世界でも例を見ない事業だそうです。点字の普及にも貢献し、いくつもの賞を受賞、そして、あのヘレンケラーも視察に訪れたそうです。
点字新聞がこれからの多様性社会・ユニバーサル社会に大いに用いられることを願いつつ、この日教わったことを、さっそく教室でシェアしたいと思います。
点字毎日HP
https://www.mainichi.co.jp/co-act/tenji.html