1月31日@京都。友人が研究主任を担当している小学校の研究授業に行って来ました。
研究主題は「表現活動を取り入れた主体的・対話的な授業の創造」
〜表現しながら理解を深める学習者を育てる〜
演劇的手法が実際の授業でどのように用いられているのか興味津々でした。
友人の担当する6年生の国語の授業を参観させていただきました。
「葛藤のトンネル」「ホットシーティング」等を取り入れ、こどもたちは物語の中に入って登場人物の心の動きを体験します。クラス全員が自分のことばでしゃべる、しゃべる、圧倒的な言語活動量!
実際の授業を見ることで「表現しながら学ぶ」がどういうことなのか納得できました。
授業後のワークショップでは、東京学芸大の渡辺貴裕先生のミニ講義と小グループでの分かち合いがあり、実践のためのヒントをたくさんいただくことができました。
演劇的手法はシンキングツールの1つであるということ。
話しかける相手を目の前に置くなど、演劇的な空間はちょっとした工夫でできるということ。
「まずやってみる」理解したことを表現するのではなく、空間を作ってやり取りを入れることで理解が助けられ、その理解によってさらに表現が変わっていく、表現と理解の相互循環。etc. etc.
研究授業にも驚きましたが、それ以上に先生方の研修方法が画期的でした。この学校では、教員研修自体に演劇的手法を取り入れ、「まずやってみる」「学習者になってみる」を先生方みずから実践されているそうです。
ワークショップでの小グループで、リードしてくださった研究校の先生に「研修システムが変わってから、先生ご自身は何か変わりましたか?」と質問したら、クラスの学習の様子をシェアしてくださいました。
私は先生のティーチングについて質問したつもりだったのですが、この先生にとって、もはや授業は先生が教えるものではなく、生徒が学ぶものになっているのだなぁと感じた瞬間でした。
ここまでの変化を導いた研究主任の熱意と、先生方の柔軟性に感動!
私も、好きな演劇に味方になってもらえるようにもっと勉強しなければと思わされました。